子育てにおいて、なぜ子どもが思春期を迎えると関係がギクシャクするのか?親にとって、避けては通れない道だろう。今回は、この点に注目しながら子育てがつらくなるメカニズムなどを解明できたらいいと考える。
なぜ思春期の子育ては難しいのか?
そもそも思春期とは?いろいろ所説あるが、一般的には12歳頃から18歳頃までのいわゆる中学から高校生を指すことが多い。この頃になると、個人差は多少あるが身体は成人とほぼ変わらず、生殖器に至っては成人と同等まで成長している。
思春期には、大別すると二つの意味があると考えられている。一つは「大人になるため心の準備期間」という側面と、もう一つは「大人になるため身体の構造を成長させる機関」の側面がある。
前者は、親の元で面倒を見てもらっていた子どもの状態から、一人で社会に出て生きていくための心の成長を表す意味があると考えられる。例えば、親から離れて自分でやっていきたいという自覚、芽生えが起こる時期でもある。
後者は、女の子は月経から始まり身体の変化が男の子に比べて早いので成長の度合いから戸惑うこともあり、父親を異性として意識するようになり避けたり、嫌がったりする行為も目立つようになる。男の子は、喉仏が出てきて声変わりをし、髭が生えるなど大人への階段を上がっていく時期でもある。母親を異性として意識するようになり、ツンケンな態度をとり関わりあうのを嫌がるようにもなる。
このように二つの意味があり、子どもから大人になるためのプロセスを踏んでいくので、今までのような子育てでは通用しない場面がたくさん出てくる。だからこそ、親子の間でギクシャクし思春期の子育てが難しいと言えるのだ。
思春期には、大別すると二つの意味があると考えられている。一つは「大人になるため心の準備期間」という側面と、もう一つは「大人になるため身体の構造を成長させる機関」の側面がある。
前者は、親の元で面倒を見てもらっていた子どもの状態から、一人で社会に出て生きていくための心の成長を表す意味があると考えられる。例えば、親から離れて自分でやっていきたいという自覚、芽生えが起こる時期でもある。
後者は、女の子は月経から始まり身体の変化が男の子に比べて早いので成長の度合いから戸惑うこともあり、父親を異性として意識するようになり避けたり、嫌がったりする行為も目立つようになる。男の子は、喉仏が出てきて声変わりをし、髭が生えるなど大人への階段を上がっていく時期でもある。母親を異性として意識するようになり、ツンケンな態度をとり関わりあうのを嫌がるようにもなる。
このように二つの意味があり、子どもから大人になるためのプロセスを踏んでいくので、今までのような子育てでは通用しない場面がたくさん出てくる。だからこそ、親子の間でギクシャクし思春期の子育てが難しいと言えるのだ。
思春期の子どもはどのような変化がおこる?
自我が出てくる
幼児期までは、親の言うことが全てであり何も疑いもなく過ごすのだが、幼稚園や保育園、小学校、中学校と周りの違う人達と接するようになり、様々な影響を受け自我が芽生えるものだ。逆に、自我が出ないのも問題であり親としてはこうした点に注意しながら子どもと接することが大事になってくる。
自立心が強くなる
まず、自立とはどういうことか?「他への従属から離れて独り立ちすること」「他からの支配や助力を受けずに存在すること」とある。今まで、親の保護において伸び伸びとしていたのが、やがて自分の力で歩かないといけない時期が来ることを、言われなくても本能で分かるものだ。
友達との関係が難しくなる
学校とは、様々なタイプの人達が集まる場でもある。相性がいい友達がいる場合はいいのだが、良くない人間も必ずいるものだ。そんな中で、お互いに折り合いをつけながら人間関係を形成し、社会へ出る力を養っていく。そこで、いじめなどトラブルが生じると関係が難しくなる。
身体的な点で大きな変化が出てくる
「なぜ思春期の子育ては難しいのか?」でも述べたが、思春期において「大人になるため身体の構造を成長させる機関」でもある。男の子は、声も変わり急激に身長が伸びて大人への階段を上っていく。女の子は、生理など本来の性繁殖への身体作りが形成されるため、大人と子どもの中間で揺れ動く状態になっている。
親は、これらの変化を見逃さずに注意深く子どもに接していかないといけない。例えば、女の子は急に身体の調子が悪くなり食欲もなくなることがある。そんな時は、心配でつい余計なことを言いがちになるが、放っておくそっとしておくのも親の優しさと言える。
最近は、自分のことでいっぱいで疎かになっている親も多いのが気になる。
昔は、大家族が多かったためお互いに助け合っていたし、ご近所も協力してくれる環境もあった。今は、核家族になりご近所付き合いも疎遠の中、何かあっても自分達で解決しないといけないのがつらいところだ。
親は、これらの変化を見逃さずに注意深く子どもに接していかないといけない。例えば、女の子は急に身体の調子が悪くなり食欲もなくなることがある。そんな時は、心配でつい余計なことを言いがちになるが、放っておくそっとしておくのも親の優しさと言える。
最近は、自分のことでいっぱいで疎かになっている親も多いのが気になる。
昔は、大家族が多かったためお互いに助け合っていたし、ご近所も協力してくれる環境もあった。今は、核家族になりご近所付き合いも疎遠の中、何かあっても自分達で解決しないといけないのがつらいところだ。
思春期の子どもと良好な関係を築くための親の接し方
子どもの了承を得てからアドバイスする
これは、お互いに信頼関係が成り立っている前提にはなるが、子どもを一人の人格と素直に認め事前に了承を得てから、親としてアドバイスするのが望ましい。親も、経験談や蓄積した知識を用いてアドバイスをすると思うが、あなたはどう思う?感じる?など聞く姿勢も時には必要になることを忘れない。
なるべく子どもの行動を否定しない
親の中には、自分の意見が正しいこうやってきて上手くいったのだからと子どもに押し付けるケースも見受けられるが、これは間違っていると考える。人は、いきなり否定されると気持ちのいいものではない。かえって、反発心が生じて関係が気まずくなってくるものだ。認めるところは認め、おかしなところは冷静に対応することが大切になる。
周りの子どもと比較しない
例えば「○○さんの家のお子さんはこうだから」「お隣の〇〇さんはこうやっているから」とか、周りと比較して話す親がいるのだが、人格は十人十色違うのだから比較して接するのはいささか乱暴ではないのか?この事は、兄弟姉妹の関係でも当てはまると言える。比較されて、当事者としては気分のいいものではないだろう。
親は味方であることを伝える
これは、非常に重要なポイントで子どもにとって親はかけがえのない存在となるため「どんなことがあってもあなたの味方だよ」と要所で伝えることが大事だ。これは、身体的にも精神的にも未熟な子どもにとってどれだけ救われるか、かくいう私も親や周りが味方になってくれたことで今がある。
思春期で子育てがつらいと思ったら…
思春期は「こういうものだ」と心の準備をする
親の立場になると、子どもの思春期にぶち当たるとどうしたらいいのかと悩んでしまう。そうした場合は、自分の頃はどうだったのかと振り返るとよい。すると「こういうものだ」と心の整理がつく可能性もあるだろう。もし、子どもが異性ならば同性に相談するなど、いい解決方法が見つかるかもしれない。
ストレスを感じていることを認識する
親としては、思春期の子どもの対応だけでなく外へ出て職場や周りの人間関係に疲れストレスを感じることもあるかもしれない。まずは、自分自身がそれを認識しどうしてもつらくなったら信頼できる方や、相談機関に足を運ぶのも一つの手段と心得てほしい。
ストレス解消法をたくさん持っておく
ストレスは、人それぞれ違うものだし相談した相手に全部が理解できるものでもない。そこで、ストレス解消法をたくさん持っておくことをおススメする。
私は、囲碁と将棋が好きでプロフィールにもあるがインストラクターの資格を取り初心者に教えるボランティア活動をしていた。今は、コロナ禍で活動していないが楽しいことは長続きするし、ストレス解消にもつながるのだ。
私は、囲碁と将棋が好きでプロフィールにもあるがインストラクターの資格を取り初心者に教えるボランティア活動をしていた。今は、コロナ禍で活動していないが楽しいことは長続きするし、ストレス解消にもつながるのだ。
まとめ
思春期の子育ては、一番対応が難しく様々な問題が生じる時期でもある。子育てに正解はないし、大変だからこそそれを乗り越えたらまた大きな喜びも生じる。いずれにせよ、子どもと真摯に向き合い迷いながらも進んでいくことが大事になることを忘れないでほしい。