引きこもりは、若年層から50代以上の人々に渡り幅広くいることがわかっ
ている。これは、現代における大きな問題のひとつと言える。
今回は、子どもの引きこもりに焦点を当て親が子どもに与える影響や引きこ
もりになった子どもに対して、やってはいけない注意点などを解説していきた
い。
引きこもりとは?
引きこもりとは、仕事や学校に行けず家にこもり、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指す。現時点では、厚生労働省はこうした状態が6ヶ月以上続いた場合を定義としている。
引きこもりの子どもが抱える4つの心理
自信がない
あなたの愛するわが子が、普段は明るく目を輝かせていたのが、急に伏し目がちとなり表情が暗くなったなと気づいたら、注意してください。学校での人間関係のトラブル?いつの間にか勉強についていけなくなった?など、自信がなくなった兆候かもしれません。
人間誰しも、自信があることはそうそうあるものではありません。自信がないことの方が多いのです。それを、親も子どもも素直に受け止めてどうしたらいいのか一緒に考える場を少しでも作れるといいでしょう。
人間誰しも、自信があることはそうそうあるものではありません。自信がないことの方が多いのです。それを、親も子どもも素直に受け止めてどうしたらいいのか一緒に考える場を少しでも作れるといいでしょう。
自分を責めてしまう
人間の性格には、何事も前向きにプラスに考えるポジティブな思考と、何事も後ろ向きにマイナスに考えるネガティブな思考になるケースがある。
そういう私も、学生時代や社会人生活で挫折した時には毎日ネガティブに考えていたことを思い出す。どうしても、自分を責めてしまう傾向に陥る。そうなると、周りからの援助がなければ長期に渡って引きこもり状態になり、最悪の場合、自死につながることも少なくない。
そういう私も、学生時代や社会人生活で挫折した時には毎日ネガティブに考えていたことを思い出す。どうしても、自分を責めてしまう傾向に陥る。そうなると、周りからの援助がなければ長期に渡って引きこもり状態になり、最悪の場合、自死につながることも少なくない。
不安や期待が怖い
自分はできたから、子どもができない訳がないと思い込んでいる親が過度の期待をかけるケースがある。そのようにできる子どもはまだいいのだが、できない子どもは必要以上の親からのプレッシャーに耐えられなくなり不安が増大することも考えられる。
子どもにとって、親はとても身近で大きく最も影響を受ける存在だ。その親が、自信の思い込みやエゴで相手の思いや考えを押さえつけるのはいかがなものか?まずは、子どもの目線に立って話しを聞いてあげる、ここからがスタートだ。
子どもにとって、親はとても身近で大きく最も影響を受ける存在だ。その親が、自信の思い込みやエゴで相手の思いや考えを押さえつけるのはいかがなものか?まずは、子どもの目線に立って話しを聞いてあげる、ここからがスタートだ。
何をしたらいいのかわからない
先述と同じケースが考えられるが、親が過保護になり常に子どもの先回りをすると、自分自身で物事を判断する力を奪いどうしたらいいのかわからなくなる。
学校や社会人生活において、自分で考え判断する場面が大小の違いこそあれ、必ず遭遇する。こんな時に、周りに流され何も言えないのであれば自力で生きることができず、結果引きこもり状態になることが想定される。
今は、ほとんど取り上げられなくなったが、「三つ子の魂百まで」「つがつくうちの年齢」などの言葉は、昔から親から子どもへ自然と伝えられてきたものだ。4つの心理になるということは、人格形成の大事な時期につまずいていると考えられる。今からでも、遅くはないので見つめ直そうではありませんか。
学校や社会人生活において、自分で考え判断する場面が大小の違いこそあれ、必ず遭遇する。こんな時に、周りに流され何も言えないのであれば自力で生きることができず、結果引きこもり状態になることが想定される。
今は、ほとんど取り上げられなくなったが、「三つ子の魂百まで」「つがつくうちの年齢」などの言葉は、昔から親から子どもへ自然と伝えられてきたものだ。4つの心理になるということは、人格形成の大事な時期につまずいていると考えられる。今からでも、遅くはないので見つめ直そうではありませんか。
引きこもりの親が持っている3つの共通点
いつも愚痴や不平不満ばかり言っている
これは、直接子どもに影響が出てくるキーワードだ。親としては、会社や家事育児など周りからのストレスで溜まっているものがあるのはわからなくでもない。
しかし、愚痴や不平不満を言って夫婦喧嘩をし、子どもへ八つ当たりをするのは非常に悲しいことである。エスカレートすると、虐待に結び付く危険性も考えられる。子どもは、いつでも親の言動や行動を見ているものだ。
しかし、愚痴や不平不満を言って夫婦喧嘩をし、子どもへ八つ当たりをするのは非常に悲しいことである。エスカレートすると、虐待に結び付く危険性も考えられる。子どもは、いつでも親の言動や行動を見ているものだ。
子どもの話をアドバイスしようとして聞いてしまう
一見、良さそうな感じに思えるのだが、つい親の目線で聞いてしまい的外れなアドバイスをしてしまう可能性も否定できない。子どもは、今の辛いやり切れない気持ちをわかってもらいたくて必死なのだ。
人は、どうしても自身の経験値で物事を判断しそれに基づいて話す傾向がある。それも大事なことだが、もう少し客観的に物事を捉えることが必要だ。
心理学で、傾聴という手法がある。相手の話を、相手の立場になって、相手の気持ちに共感しながら理解しようとするという考え方だ。私も、勉強したが非常に役立っているので参考に述べておく。
人は、どうしても自身の経験値で物事を判断しそれに基づいて話す傾向がある。それも大事なことだが、もう少し客観的に物事を捉えることが必要だ。
心理学で、傾聴という手法がある。相手の話を、相手の立場になって、相手の気持ちに共感しながら理解しようとするという考え方だ。私も、勉強したが非常に役立っているので参考に述べておく。
勉強しなさいなどの指示を1日5回以上する
親としては、全然勉強しない子どもに対してつい言ってしまいがちだが、この言葉がプレッシャーになることが想像できる。子どもにとって、1回や2回ならまだしも、5回以上も言われると「うるさい」「いい加減にしろ」と頭にくるだろう。
常に指示されると、子どもは指示待ち人間になる可能性がある。言われないと何もできない、動けないとなると大人になって困ることが予想される。まずは、どんなことでも構わないので自分で考える習慣を身につけるように援助していきましょう。
常に指示されると、子どもは指示待ち人間になる可能性がある。言われないと何もできない、動けないとなると大人になって困ることが予想される。まずは、どんなことでも構わないので自分で考える習慣を身につけるように援助していきましょう。
引きこもりの子どもに親がやってはいけないこと
原因をしつこく聞き出そうとする
愛するわが子が、どうして引きこもりになったのかその原因を知りたい、親としては当然とも言える。しかし、原因をしつこく聞き出そうとするのは逆効果になるケースが多い。
引きこもりの当事者として、問題は原因ではなく今の抜け出せない状況をわかってほしいと心の中で訴えているのだ。子ども自身、今の状況を良く思っていないのは十分理解している。だからこそ、慌てないでほしいと考える。
引きこもりの当事者として、問題は原因ではなく今の抜け出せない状況をわかってほしいと心の中で訴えているのだ。子ども自身、今の状況を良く思っていないのは十分理解している。だからこそ、慌てないでほしいと考える。
無理やり外出・登校させる
これは、親が一番やりそうなことだが無理やり外出・登校させてもいい結果は望めない。自分は、ずっと学校に行っていたのだから子どもも行けるはずだと勘違いしているかもしれない。自分は自分、子どもは子ども、人格は全く違うのだからその点は配慮してほしい。
あくまでも、本人が外出したい登校したいという意思を尊重しなければならない。そうは言っても、親としてはいつまで待つのかという不安が頭をよぎるのは理解できる。いずれにせよ、嫌々連れ出すのは逆効果になることだけは間違いない。
あくまでも、本人が外出したい登校したいという意思を尊重しなければならない。そうは言っても、親としてはいつまで待つのかという不安が頭をよぎるのは理解できる。いずれにせよ、嫌々連れ出すのは逆効果になることだけは間違いない。
第三者に頼らずに解決しようとする
本来なら、親子の間で問題が解決できればいいのだがズルズルと長期化、泥沼化するケースが多いのも事実だ。他社に相談するのが恥ずかしいと感じている心理もある。そのような場合でも、勇気を持って第三者の力を借りていくことも検討する必要もあろう。
子どもと一緒に家に引きこもる
今の時代、親の年代も家に引きこもるケースが増えてきている。会社へ行かずにオンラインで仕事ができ、食べ物もインターネットで購入できるため、ある意味外部との関わりをシャットダウンできる環境だ。これでは、解決には向かわないと考える。
親が引きこもりの子どもの為にできること
第三者の支援を受ける
引きこもりの問題は、自力で解決するのは非常に難しい。そこで、第三者の支援を受けるのも有力な方法だ。私も、不登校を経験したときに病院の小児科や相談機関を訪れていた。ただ、行きたくないときには休みあくまでも自分のペースで通うことをおススメする。
感情的にならずに穏やかなコミュニケーションをとる
親としては、子どもが自分の思い通りにならない場合、つい大声で怒鳴り、昔の家庭なら口より先に手が出たケースもあるだろう。その時は、一度深呼吸をして心を落ち着かせ、穏やかに話をするようにしてみてはどうだろう。きっと、愛するわが子も心を開いてくれる日がくるだろう。
子どもの気持ち・やりたいことを尊重する
親の立場からすると、子どもの気持ちを理解するのはなかなか大変なことかもしれない。しかし、どんな子どもでも、楽しいと感じることは一つや二つはあると思う。動画を観る?ゲームをする?体を動かす?など何でもいい、まずは肯定しましょう。必ず、応えてくれますよ。
生活リズムが乱れないよう注意する
引きこもりになると、生活リズムがかなり乱れることが想定される。私も、引きこもりの時期は昼夜逆転の生活が当たり前だった。こうなると、食生活も乱れがちになり健康面でも心配が予想される。当たり前なことになるが、朝起きて夜寝る習慣の大切さを説いていくことが必要になる。
子どもを引きこもりにしないよう育てるには?
引きこもりは、周りから見ると「悪いこと」「いけない行為」「なまけている」などの誤解や偏見があるのは、仕方ないことである。私が学生の頃は、不登校ではなく登校拒否という言葉で表現され、学校へ行っていないだけで白い目で見られていた時代だった。
今は、引きこもりの定義も変わり様々な原因で学校へ行けなくなる子どもたちが増えてきており、誰もが起こりうる現象になりつつある。そのような状況で、引きこもりにしないよう育てるにはどうしたらいいのか?
それは、親子のコミュニケーション能力が非常に問われるところだ。日頃、一緒にいる機会が多いため、意思疎通ができない関係になってしまっては何も先へ進まないことになってしまう。
子育てに、マニュアルなどないし正解があるわけでもない。引きこもりの子どもは、心を閉ざしがちでなかなか思いを打ち明けてもらえない現実がある。ただ、家に居るだけ完全にシャットアウトしている訳ではない。親としては、決して焦らず、まずはあいさつなどの声掛けからしっかりとつながっていくことが大事になってくる。
引きこもりは、何かの問題に直面したときに一休みする、休憩する意味合いで捉えていいのかもしれない。このままずっと、部屋に閉じこもっていたらどうする、長期化したらどうなるのだなど心配は尽きないと思う。長い人生において、学生時代を過ごすのはほんの一瞬の出来事とも言える。
周りの目が気になるところだが、子どもと真剣に向き合い時にはぶつかる覚悟も持って接すれば、その思いは、必ず届くと信じている。
今は、引きこもりの定義も変わり様々な原因で学校へ行けなくなる子どもたちが増えてきており、誰もが起こりうる現象になりつつある。そのような状況で、引きこもりにしないよう育てるにはどうしたらいいのか?
それは、親子のコミュニケーション能力が非常に問われるところだ。日頃、一緒にいる機会が多いため、意思疎通ができない関係になってしまっては何も先へ進まないことになってしまう。
子育てに、マニュアルなどないし正解があるわけでもない。引きこもりの子どもは、心を閉ざしがちでなかなか思いを打ち明けてもらえない現実がある。ただ、家に居るだけ完全にシャットアウトしている訳ではない。親としては、決して焦らず、まずはあいさつなどの声掛けからしっかりとつながっていくことが大事になってくる。
引きこもりは、何かの問題に直面したときに一休みする、休憩する意味合いで捉えていいのかもしれない。このままずっと、部屋に閉じこもっていたらどうする、長期化したらどうなるのだなど心配は尽きないと思う。長い人生において、学生時代を過ごすのはほんの一瞬の出来事とも言える。
周りの目が気になるところだが、子どもと真剣に向き合い時にはぶつかる覚悟も持って接すれば、その思いは、必ず届くと信じている。
まとめ
いかがでしたか?引きこもりと言っても、様々な観点から捉えないと大事なところを見落としがちになる。家族や周りがいくら気にかけても、最終的には当事者が動かない限り先には進めない。
時間はかかるかもしれないが、貴方はひとりではないよ、助けてくれる味方はいるのだよと根気よく説明することだ。どんなトンネルでも、必ず先には出口があるのだから、それを信じて関わることを続けましょう。
時間はかかるかもしれないが、貴方はひとりではないよ、助けてくれる味方はいるのだよと根気よく説明することだ。どんなトンネルでも、必ず先には出口があるのだから、それを信じて関わることを続けましょう。