あなたのお子さんがいじめを受けていると気づいた時、あなたはどのような対応が出来るでしょうか。
いじめを受ける前から、わが子がいじめを受けることを想定する人は少ないでしょう。実際にいじめの存在が発覚してから色々と調べる方がほとんどです。
そのような時に少しでも役立つように今回は、実際に子どもがいじめを受けていると分かった時に、親が何をするべきかをご紹介いたします。
子どものいじめ問題の現状
文部科学省が、2021年11月22日に発表した「いじめの現状について」の
いじめの認知件数について以下の事が発表された。
小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は2020年517,163件(前年度612,496件)であり,前年度に比べ95,333件 (15.6%)減少している。児童生徒1,000人当たりの認知件数は39.7件(前年度46.5件)である。 認知件数は,全校種で減少している。
この結果は、2019年の認知件数が統計してから過去最高の値であり、減少したとはいえ報告されていない事例もたくさんあるため、これだけでは鵜呑みにはできない。
今では、いじめも複雑化し一つの要因だけでは解決できなくなっている。
そんな中で、もし愛するわが子がいじめを受けていたと知ったら親としてどうしたらいいのか?ここでは、まずしなければならない対処法を以下に述べたい。
いじめの認知件数について以下の事が発表された。
小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は2020年517,163件(前年度612,496件)であり,前年度に比べ95,333件 (15.6%)減少している。児童生徒1,000人当たりの認知件数は39.7件(前年度46.5件)である。 認知件数は,全校種で減少している。
この結果は、2019年の認知件数が統計してから過去最高の値であり、減少したとはいえ報告されていない事例もたくさんあるため、これだけでは鵜呑みにはできない。
今では、いじめも複雑化し一つの要因だけでは解決できなくなっている。
そんな中で、もし愛するわが子がいじめを受けていたと知ったら親としてどうしたらいいのか?ここでは、まずしなければならない対処法を以下に述べたい。
いじめが起こりやすい環境とは?
子どもにとってストレスの多い環境
学校は、十人十色の人間が集まる場である。自分と性格が正反対で、相性も良くない人間も必ずいるものだ。そんな中で、お互いに折り合いをつけながら学校生活をしていくことで人間関係を形成し、社会へ出る力を養っていく。
しかし、そのバランスが崩れるといじめられた側としてはストレスが溜まり段々と学校へ行くのが嫌になる。そういう私も同じような経験をし、学校へ行かない選択をして、長期に渡って不登校を経験した。
反対に、いじめる側も何かしらのストレスが生じて自分より弱いものを見つけていじめてしまうこともある。大小の違いはあるものの一つ言えるのは、いじめた側は忘れてしまうかもしれないが、いじめられた側ははっきりと覚えておりその傷はなかなか消えないことだ。
しかし、そのバランスが崩れるといじめられた側としてはストレスが溜まり段々と学校へ行くのが嫌になる。そういう私も同じような経験をし、学校へ行かない選択をして、長期に渡って不登校を経験した。
反対に、いじめる側も何かしらのストレスが生じて自分より弱いものを見つけていじめてしまうこともある。大小の違いはあるものの一つ言えるのは、いじめた側は忘れてしまうかもしれないが、いじめられた側ははっきりと覚えておりその傷はなかなか消えないことだ。
親が子どもを見ていない環境
これは、親が仕事や他のことに目がいってしまい普段から子どもを見ていないケースが考えられる。家計を養うために、毎日仕事へ行き給料をもらうことはとても大事だ。しかし、家族の一員であるわが子の異変に気付かずにいるのは問題でもある。
子どもは、親に迷惑をかけられないといじめに遭っているのを隠しているケースが多い。それに耐えられる資質があれば別だが、表情が暗く下を向く、怒りっぽくなり物に八つ当たりするなど、今までなかった態度や行動が目に付くようになったら、話し合う必要がある。
子どもの身体と心には、親の言動が大きく影響することが考えられる。日頃から、子どもを見ている親は常に気をつけて声かけをしている。逆に、見ていないと表面上は普通でも取り返しのつかない事態を招く恐れもある。
子どもは、親に迷惑をかけられないといじめに遭っているのを隠しているケースが多い。それに耐えられる資質があれば別だが、表情が暗く下を向く、怒りっぽくなり物に八つ当たりするなど、今までなかった態度や行動が目に付くようになったら、話し合う必要がある。
子どもの身体と心には、親の言動が大きく影響することが考えられる。日頃から、子どもを見ている親は常に気をつけて声かけをしている。逆に、見ていないと表面上は普通でも取り返しのつかない事態を招く恐れもある。
子どもがいじめをしてもよいと認識してしまう環境
今のいじめは、複雑化していると述べたが、実際にクラスでいじめがあった場合、当事者にならなくても観衆や傍観者になることもあるだろう。注目される理論が「いじめの四層構造論」である。
「いじめの四層構造論」とは、いじめには、「いじめっ子」と「いじめられっ子」の二者関係によってのみ成り立っているのではなく、実際にはいじめに部分的に参加する「観衆」と、いじめを認知しているが放置している「傍観者」がいることだ。正直、どの関係になっても悲しいことだ。
だからと言って、いじめをしてもよいという理由はない。相手を尊重し、これは言ってはいけないこと、やってはいけないことを分かってほしい。
「いじめの四層構造論」とは、いじめには、「いじめっ子」と「いじめられっ子」の二者関係によってのみ成り立っているのではなく、実際にはいじめに部分的に参加する「観衆」と、いじめを認知しているが放置している「傍観者」がいることだ。正直、どの関係になっても悲しいことだ。
だからと言って、いじめをしてもよいという理由はない。相手を尊重し、これは言ってはいけないこと、やってはいけないことを分かってほしい。
違いや多様性を認めにくい環境
クラスに他の学校から来た、あるいは外国からの転校生が来た時は何か違和感を持つことはないだろうか?よく、多様性を説いている文献を見ると「みんな違っていいのだよ」「個性は悪いことではないよ」などと伝えている。
実際に周りと違う人が入ってくると、最初は興味本位で見るが段々と同調圧力や排他性が出てきて、やがていじめにつながっていくことも考えられる。それだけ、学校という環境にいると生じる特殊なケースとも言える。
価値観という考え方がある。自分の価値観と違う人を受け入れるのは難しいことが多い。よく「他人を思いやる心」「他者理解を深めよう」などと言われたりするが、その前に「自己理解」が必要だと考える。自分のことを理解できずに、他者への理解を深めるのは困難だからだ。
実際に周りと違う人が入ってくると、最初は興味本位で見るが段々と同調圧力や排他性が出てきて、やがていじめにつながっていくことも考えられる。それだけ、学校という環境にいると生じる特殊なケースとも言える。
価値観という考え方がある。自分の価値観と違う人を受け入れるのは難しいことが多い。よく「他人を思いやる心」「他者理解を深めよう」などと言われたりするが、その前に「自己理解」が必要だと考える。自分のことを理解できずに、他者への理解を深めるのは困難だからだ。
いじめの被害者が出しているサイン
表情・雰囲気・様子
前節でも述べたが、いつも元気で明るかったわが子が段々と表情や雰囲気、様子が変わってしまったことはないだろうか?学校生活の中で、クラス替えや夏休み、冬休み明けの季節の変わり目は特に注意が必要だ。
例えば、親が言葉をかけても下を向いて視線を合わせようとしない、家族間の会話が減ったり、学校の話題を意図的に避けたりするなど、サインは必ずあるはずだ。親は、常に子どもの動向を気にすることが大切になる。
例えば、親が言葉をかけても下を向いて視線を合わせようとしない、家族間の会話が減ったり、学校の話題を意図的に避けたりするなど、サインは必ずあるはずだ。親は、常に子どもの動向を気にすることが大切になる。
身体
特に男子に多いと思うが、学校から帰ってくると服のよごれや破れ、あざやすり傷があっても理由をいいたがらない、ぼんやりとしている、ふさぎこんでいるなど、目に見えて変化がある場合はまだわかるし対処方法もできる。
しかし、外見上は普通でも言葉の暴力や無視、仲間外れなどの身体に表れない巧妙ないじめも増えてきているため、身体を注視するだけではいけないのが問題を複雑にしている。
しかし、外見上は普通でも言葉の暴力や無視、仲間外れなどの身体に表れない巧妙ないじめも増えてきているため、身体を注視するだけではいけないのが問題を複雑にしている。
身の回りのもの
学校へ通う際に、必要な身の回りのものがたくさんある。そこからも、いじめのサインが隠されている場合も考えられる。
例えば、道具や持ち物に落書きがある、学用品や持ち物がいつの間にかなくなっていく、買い与えた覚えのない品物を持っているなど、ものは嘘をつかない。
例えば、道具や持ち物に落書きがある、学用品や持ち物がいつの間にかなくなっていく、買い与えた覚えのない品物を持っているなど、ものは嘘をつかない。
日常生活のリズム
朝、布団あるいはベッドからなかなか起きてこない、登校時間が近づくと頭痛や腹痛、発熱、吐き気など体調不良を訴え登校を渋る、夜遅くまでスマホを動かしゲームや動画を観たりしてなかなか寝ないなど、日常生活のリズムがおかしくなるのもサインの一つだ。一日のサイクルは、規則正しくないと無理が生じる恐れがある。
親がするべき対応策
親は必ず味方であることを伝える
これは、非常に大事なことだ。いじめを受けている子どもにとって味方が一人もいないことは、とても辛いしさみしい。子どもは、誰か一人でもいいので信頼できる、時には甘えられる存在がいれば「この人の為なら」と思い、頑張れることができる。
私も、そのことに気付くまでたくさんの回り道をした。まずは、子どものことを信じてあげよう。あなたが、味方にならずに誰が可愛いわが子を救えるのだろうか?そのことを、今苦しんでいる方々に問いたい。
私も、そのことに気付くまでたくさんの回り道をした。まずは、子どものことを信じてあげよう。あなたが、味方にならずに誰が可愛いわが子を救えるのだろうか?そのことを、今苦しんでいる方々に問いたい。
子どもがいじめられていたらまずは文章化する
もし、子どもがいじめられていると知ったら親はどうしたらいいのか右往左往してしまうかもしれない。正直、パニックになる可能性もある。そんな時こそ、冷静に対応しなければ立ちいかなくなる。
そこで、文章化することをおススメする。まずは、日記のように短い文からでいいと思う。どうも書くのは苦手な人には、スマホで話したことを文章化できるアプリもあるので、それを活用してみるのも手だ。事実を残すことは、後で必ず役に立つものだ。
そこで、文章化することをおススメする。まずは、日記のように短い文からでいいと思う。どうも書くのは苦手な人には、スマホで話したことを文章化できるアプリもあるので、それを活用してみるのも手だ。事実を残すことは、後で必ず役に立つものだ。
学校へ相談する
やはり、ここは避けては通れない。教師の質も大きく問われているが、まずは現場を見ている先生とコンタクトを取り、お互いに情報共有をしないと進展はないと考える。
今は、学校内にフリースクールがあったり、保健室登校も承認されていたり、外部の機関に通うことで出席扱いになる場合もある。以前に比べて、選択肢の幅が広がったので、そのことを踏まえ焦らずにいきたいものだ。
今は、学校内にフリースクールがあったり、保健室登校も承認されていたり、外部の機関に通うことで出席扱いになる場合もある。以前に比べて、選択肢の幅が広がったので、そのことを踏まえ焦らずにいきたいものだ。
弁護士に相談する
最近は、いじめ問題を学校とは関係ない第三者に相談するケースも増えている。専門の弁護士を間に入れることにより、冷静に物事を判断し解決に向かうことも考えられる。
本来なら、いじめの被害者家族と加害者家族が直接話し合いをできればいいのだが、お互いに感情的になり物別れに終わる可能性が高い。学校も仲介できるまでには至らないため、弁護士に入ってもらうのは有りかもしれない。
本来なら、いじめの被害者家族と加害者家族が直接話し合いをできればいいのだが、お互いに感情的になり物別れに終わる可能性が高い。学校も仲介できるまでには至らないため、弁護士に入ってもらうのは有りかもしれない。
子どものいじめを防ぐには
体と心を鍛える
「心技体」という言葉があるのは、ご存知だろうか?所説いろいろあるのだが、それは「精神・技術・体力」の三つの意味がある。
まず「心」とは、「精神」という意味があり、精神が磨かれることで、体が鍛え上げられ、技に磨きがかかると言われており「心技体」の根本とされている。また、「折れない心」や「やり抜く心」という意味としても使われることもある。
次に「技」とは、「技術」という意味になるが、本来は武道の技(わざ)を意味しているのだが、現在はコミュニケーション能力や営業などで使う交渉能力と言った意味合いも含まれている。
最後に「体」とは、その名の通り「体力」という意味がある。武道やスポーツの世界では、フィジカルという使われ方をするが、肉体的な意味を表している。しかし、現在の意味としては、取り組む姿勢や元気の良さなどと言った意味で使われることもある。
子どもは、まだまだ未熟な面も多いが学校生活を通してこのようなことを学ぶチャンスを与えられているのかもしれない。そのためには、親や学校の先生など周りのバックアップも必要不可欠になる。それができないため、いじめが起こるとも言える。
まず「心」とは、「精神」という意味があり、精神が磨かれることで、体が鍛え上げられ、技に磨きがかかると言われており「心技体」の根本とされている。また、「折れない心」や「やり抜く心」という意味としても使われることもある。
次に「技」とは、「技術」という意味になるが、本来は武道の技(わざ)を意味しているのだが、現在はコミュニケーション能力や営業などで使う交渉能力と言った意味合いも含まれている。
最後に「体」とは、その名の通り「体力」という意味がある。武道やスポーツの世界では、フィジカルという使われ方をするが、肉体的な意味を表している。しかし、現在の意味としては、取り組む姿勢や元気の良さなどと言った意味で使われることもある。
子どもは、まだまだ未熟な面も多いが学校生活を通してこのようなことを学ぶチャンスを与えられているのかもしれない。そのためには、親や学校の先生など周りのバックアップも必要不可欠になる。それができないため、いじめが起こるとも言える。
誰かに助けを求める姿勢をつくる
子どもは、大人になる成長段階で様々な試練が出てくる。追い込まれている時は、なかなかそこから逃げ出すこともできずに、心のどこかで誰かに助けてほしい気持ちでいっぱいになるケースもある。
そのような時に、何でも腹を割って話せる人や、相談できる人が身近にいないことで、苦しい時間が続いてしまう傾向になりがちだ。まずは一番身近にいる親が受け皿になってほしいし、苦しい時や辛い時には誰かに助けを求めることもしてほしい。
今は、調べれば相談できる機関がたくさんある。我慢せずに、今の素直な気持ち正直な気持ちを思い切ってぶつけることも大事だと考える。
人生は一度きり、いじめで悩むのならしばらく家に居てもいいし、他に夢中なことがあればそれに没頭するのもよし、逃げるのも一つの方法だと気づいてほしいものだ。
そのような時に、何でも腹を割って話せる人や、相談できる人が身近にいないことで、苦しい時間が続いてしまう傾向になりがちだ。まずは一番身近にいる親が受け皿になってほしいし、苦しい時や辛い時には誰かに助けを求めることもしてほしい。
今は、調べれば相談できる機関がたくさんある。我慢せずに、今の素直な気持ち正直な気持ちを思い切ってぶつけることも大事だと考える。
人生は一度きり、いじめで悩むのならしばらく家に居てもいいし、他に夢中なことがあればそれに没頭するのもよし、逃げるのも一つの方法だと気づいてほしいものだ。
まとめ
愛するわが子が、いじめを受けていると初めて分かった時、落ち着いて対処することはとても難しいことでしょう。
しかし、子どもは親以上にどうすることも出来ず、親に助けを求めています。子どもからのSOSを見逃さず、適切に対処するためにも焦らずに記事に書いてあることを実践してみてください。
まずは、子どもに対して「自分は何があってもあなたの味方だよ」と伝えてあげることは、すぐに出来るはずです。
しかし、子どもは親以上にどうすることも出来ず、親に助けを求めています。子どもからのSOSを見逃さず、適切に対処するためにも焦らずに記事に書いてあることを実践してみてください。
まずは、子どもに対して「自分は何があってもあなたの味方だよ」と伝えてあげることは、すぐに出来るはずです。