突然、自分の子が「今日学校に行きたくない」と言われた時、あなたならどのように声をかけますか?
「学校で何かあったんじゃないか?」と心配になるのか「馬鹿な事言ってないで早く行きなさい」で終わらせてしまうのか?
今回は、子どもが学校に行きたくないと言い出した時に、なぜ行きたくないと言ったのか?そんな時、親はどうしてあげればいいのか?逆に、どんなことをしてはいけないのかを解説します。
子どもに学校へ行きたくないと思わせる原因
人間関係のストレス
どんな場所においても、人間関係は付きまとう。様々な性格で十人十色の人がいるので、どうしても気が合わない肌が合わない人が出てくるのは当たり前だ。そんな中で、嫌だと言っても付き合わなければならないのが学校、ストレスは、本人にしか分からないデリケートな問題だ。
かく言う私も、いじめが原因で中学校へ2年以上行けなかった時期がある。学校へ行くことがストレスになり、最初は一日、二日休み段々足が遠のき、ついには長期に渡り不登校を体験した。それは、先が見えない暗く長いトンネルをひたすら歩いてきた感じだった。年々、不登校の人数が増加していることに対してごく自然なことと認識している。それだけ、歪みが表面化しているのだ。
かく言う私も、いじめが原因で中学校へ2年以上行けなかった時期がある。学校へ行くことがストレスになり、最初は一日、二日休み段々足が遠のき、ついには長期に渡り不登校を体験した。それは、先が見えない暗く長いトンネルをひたすら歩いてきた感じだった。年々、不登校の人数が増加していることに対してごく自然なことと認識している。それだけ、歪みが表面化しているのだ。
校風に馴染めない
世の中には、様々な学校が存在する。まず厳格な校風、昔は校則がとても厳しく、ソックスの長さや髪の色、持ち物などそこまでしなくてもという不可解な校則があった。今は、多少緩くなったかもしれないが校則も時代に合わせたものになっているのかもしれない。次に自由な校風、制服ではなく私服で好きな髪型もOK、風通しが良く理想な学校かもしれない。
しかし、どうしても校風に馴染めない生徒が必ず出てくるのも必然だ。私は、画一的という言葉が好きではない。みんながやるから自分もやる、自分だけ違う意見なのに他が反対の意見なら合わせてしまう。学校という集団行動の場では、仕方ない面もあるかもしれない。もし馴染めないのなら、辞めればよい。だが、小中学校ではそれができないのも現実だ。
しかし、どうしても校風に馴染めない生徒が必ず出てくるのも必然だ。私は、画一的という言葉が好きではない。みんながやるから自分もやる、自分だけ違う意見なのに他が反対の意見なら合わせてしまう。学校という集団行動の場では、仕方ない面もあるかもしれない。もし馴染めないのなら、辞めればよい。だが、小中学校ではそれができないのも現実だ。
学習面でついていけない
学校は、勉強をする場である。全くその通りだ。資質もあると思うが、要領がよく自分で考えて判断し向上できる子ども、素晴らしいと言えよう。反対に、要領が悪く、自分で考えて判断できない子どももいる。必然的に、学習面での格差が生じ授業は年間カリキュラムに沿って、どんどん進んでいく。
ついていけない子どもは、塾へ行き家庭教師から教わるなど追いつくのに必死だ。ただ、そのような援助ができる家庭ならいいのだが、そうではない家庭はますます学習についていけなくなる子どもばかりになる。こうした格差をなくすためには、どうしたらいいのか?難しい課題だが、まず学校が従来の凝り固まった流れをどうするのかを考える時期にきているのかもしれない。
ついていけない子どもは、塾へ行き家庭教師から教わるなど追いつくのに必死だ。ただ、そのような援助ができる家庭ならいいのだが、そうではない家庭はますます学習についていけなくなる子どもばかりになる。こうした格差をなくすためには、どうしたらいいのか?難しい課題だが、まず学校が従来の凝り固まった流れをどうするのかを考える時期にきているのかもしれない。
家庭環境の変化
子どもは、家庭環境の変化で人生を左右される。両親の離婚によるシングルマザー、シングルファーザーの家庭、親は日中仕事に行って留守になるので、学校で何かあっても相談できないケースがある。夜は、疲れて帰ってきて家事をしながらの対応、そんな親の顔を見ていると果たして子どもは心を打ち明けてくれるのだろうか?
それと、最近注目されているヤングケアラーの問題も見逃すわけにはいかない。ヤングケアラーとは、一般的に本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを指します。詳しいことは、厚生労働省のHPに記載されているので参考にしてほしい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html
それと、最近注目されているヤングケアラーの問題も見逃すわけにはいかない。ヤングケアラーとは、一般的に本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを指します。詳しいことは、厚生労働省のHPに記載されているので参考にしてほしい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html
学校に行きたくないと言い出す前に子どもが暗示する4つのサイン
子どもが暗示するサイン1 よく寝られない
例えば、テスト期間中や夏休みや冬休みの宿題に追われているときにどうしても睡眠時間を削り、寝られなくなるケースを見受けられる。
今の子どもたちは、塾や習い事など時間に追われる生活をしているため十分な睡眠が取れないことも要因の一つとして挙げられる。
今の子どもたちは、塾や習い事など時間に追われる生活をしているため十分な睡眠が取れないことも要因の一つとして挙げられる。
子どもが暗示するサイン2 食欲がない
皆さんは、一緒に食卓を囲みますか?子どもたちは、忙しい毎日を送っているので、仕方ない面もあるかもしれないが食事を見ていると、昨日はたくさん食べたな!今日は、おかずを残したかな?など何となくわかりますね。
毎日、規則正しく食事をとるのは大事なバロメーターの一つになる。食事をとらずにお菓子や間食をするのも、学校生活でのストレスもあるのかもしれない。
毎日、規則正しく食事をとるのは大事なバロメーターの一つになる。食事をとらずにお菓子や間食をするのも、学校生活でのストレスもあるのかもしれない。
子どもが暗示するサイン3 体調がすぐれない
これは、子どもたちの表情を見ればすぐわかる。暗い表情を見せる、こちらの顔を直視しないなど、いつもと違うなと思ったら黄色信号!すぐに、病院へ連れて行くのもいいのだが、まずは本人と話し合うことが大事だと考える。
それと、季節の変わり目にも体調を崩しやすい。昼と夜の気温差や月あたりの平均気温の寒暖差も大きい。ジメジメした梅雨の時期など、頭痛がするなど身体に表れるのも見逃せないサインの一つになる。
それと、季節の変わり目にも体調を崩しやすい。昼と夜の気温差や月あたりの平均気温の寒暖差も大きい。ジメジメした梅雨の時期など、頭痛がするなど身体に表れるのも見逃せないサインの一つになる。
子どもが暗示するサイン4 いつもと行動が違う
例えば、学校から帰ってきてすぐ自分の部屋に入り籠ってしまい、食事もとらずにいる。これは、わかりやすいパターンだが、常に子どもたちの行動をチェックしていれば、いつもと違う行動に気が付き対処できるのではないかと考える。
両親とも共働き、あるいは片親の家庭において、日中の子どもの行動は見えないし、どうしてもサインを見逃す傾向がある。それは、無理せずに関わる機会を作る、例えば夜の食卓だけでも一緒に食べるなど、特に思春期になると素直になれず難しい対応を迫られることもある。
両親とも共働き、あるいは片親の家庭において、日中の子どもの行動は見えないし、どうしてもサインを見逃す傾向がある。それは、無理せずに関わる機会を作る、例えば夜の食卓だけでも一緒に食べるなど、特に思春期になると素直になれず難しい対応を迫られることもある。
学校に行きたがらない子どもへの親のNG行動
NG行動1 叱る
よくあるのが、叱ると怒るとの違いを履き違えて子どもに接する親の多いこと。叱るは「相手の成長を促す」「次の改善に繋げる」という、教育的な目的がある。怒るは、何の目的もなくただ相手に自分の感情をぶつけるだけの愚かな行為である。
親からすれば、学校に行きたがらないわが子を心配するあまりにどうしても行き過ぎた行動に走るのは、仕方ない側面もある。ただ、子どもは物でもなく親の所有でもない。可愛い分身なのだから、相手の側に立って優しく接してあげるのが第一歩なのかもしれない。
親からすれば、学校に行きたがらないわが子を心配するあまりにどうしても行き過ぎた行動に走るのは、仕方ない側面もある。ただ、子どもは物でもなく親の所有でもない。可愛い分身なのだから、相手の側に立って優しく接してあげるのが第一歩なのかもしれない。
NG行動2 感情的になる
親も一人の人間だから、いつも平常心でいられる訳ではなく社会や周りの人間関係によってストレスが生じ、子どもが学校に行きたがらない日が続くのなら、感情的になることもある。
かく言う私も、感情的になる性格で以前は周りに迷惑をかけたこともある。それを、克服するのは並大抵なことではなく難しい。今は、信頼できる方に定期的に会い話を聞いてもらい、助言をもらう。相手も、冷静に淡々とできるとよい。所詮、一人では何もできないのだから少しでも心を開けるといい。
かく言う私も、感情的になる性格で以前は周りに迷惑をかけたこともある。それを、克服するのは並大抵なことではなく難しい。今は、信頼できる方に定期的に会い話を聞いてもらい、助言をもらう。相手も、冷静に淡々とできるとよい。所詮、一人では何もできないのだから少しでも心を開けるといい。
NG行動3 本気で聞かない
親は、どうしても自分がえらいと考えて、上から目線で子どもに言いがちだ。確かに、仕事をして養っているし自分がいなくなったらどうやって生きていくのかと思ってしまうのも仕方がない。
子どもが、学校に行きたがらないのには何かしら原因がある。そこを、本気で聞かなくて先に進めるのか?子どもは、嘘をつくことも本音を言わないこともある。子育てに正解はないが、親が諦めてしまったならそこで終わりだ。
子どもが、学校に行きたがらないのには何かしら原因がある。そこを、本気で聞かなくて先に進めるのか?子どもは、嘘をつくことも本音を言わないこともある。子育てに正解はないが、親が諦めてしまったならそこで終わりだ。
NG行動4 他人に対応を任せる
これは、父親が学校のことに無関心で母親に対応を任せるケースが多い。一般的に、父親は一家の大黒柱として仕事に向かい子どものために働く。母親は、家庭や学校のことを一手に担う。ただ、今では経済的理由で共働きや、片親の家庭ではますます個々の負担が大きくなっている。
そのため、自分のことで手一杯で他人に押し付けることになる。夫婦仲も、険悪になりお互いに無関心になると、子どもも敏感になりギクシャクする。
そのため、自分のことで手一杯で他人に押し付けることになる。夫婦仲も、険悪になりお互いに無関心になると、子どもも敏感になりギクシャクする。
NG行動5 今の学校や登校再開にこだわる
私たちは、地域に住んでいるとどうしても学校中心の生活になり年間カリキュラムや出来事に沿って行動する。2019年から、新型コロナウィルスの世界的蔓延で休校や行事の変更を余儀なくされた。
こうした中で、子どもたちが学校に行く意味や目的を見失ったとしても不思議ではない。今は、学校が全てではないことも認識されつつある。親としては、もう少し広い視野で物事を考え子どもに伝える必要もあるかもしれない。
こうした中で、子どもたちが学校に行く意味や目的を見失ったとしても不思議ではない。今は、学校が全てではないことも認識されつつある。親としては、もう少し広い視野で物事を考え子どもに伝える必要もあるかもしれない。
学校に行きたがらない子どもに親が取るべき5つの対応
対応1 子どもが打ち明けたときは感謝を伝える
子どもが打ち明けたときは、勇気を持って話してくれた証拠、親はとことん話を聞いてあげること、決して否定してはいけない。最後に「今まで辛かったね、打ち明けてくれてありがとう」と感謝の気持ちを素直に言おう。
大人になると、変なプライドや見栄などが邪魔をする。子どもの頃を振り返ってみると、答えが出るのではないのか?あの頃の気持ちを、もう一度思い出そう。
大人になると、変なプライドや見栄などが邪魔をする。子どもの頃を振り返ってみると、答えが出るのではないのか?あの頃の気持ちを、もう一度思い出そう。
対応2 「休んでいい」と言葉で伝える
子どもの気持ちが理解できないと「いつまでも学校へ行かないでどうするのだ」「明日から学校へ行きなさい」など、つい口走ってしまう。親は「休んでいい」と言ってしまうと、このままずっと休んでしまわないかと不安が付きまとうかもしれない。
実際に、学校を長期で休むケースもある。私もその一人だった。これだけは忘れないでほしいのだが、周りも辛いと思うが当の本人が一番辛いことを、親がどんなことになっても子どもを信じてあげないと、今一度考えてほしい。
実際に、学校を長期で休むケースもある。私もその一人だった。これだけは忘れないでほしいのだが、周りも辛いと思うが当の本人が一番辛いことを、親がどんなことになっても子どもを信じてあげないと、今一度考えてほしい。
対応3 親子の信頼関係を築く(コミュニケーションを増やす)
学校に行けなくなった子どもは、親とのコミュニケーションを求めている一面もある。ただ、思春期になると逆に話したくない気持ちも芽生えるので難しい問題でもある。
親子の信頼関係を取り戻すには、どうしたらいいのか?まずは、あいさつから「おはよう」「おやすみ」などから始める。最初は、返事もなく無視されることもあるかもしれない。何度も繰り返し、気持ちがこもっていればいつか子どもはわかってくれる。そう信じたい。
親子の信頼関係を取り戻すには、どうしたらいいのか?まずは、あいさつから「おはよう」「おやすみ」などから始める。最初は、返事もなく無視されることもあるかもしれない。何度も繰り返し、気持ちがこもっていればいつか子どもはわかってくれる。そう信じたい。
対応4 場合によっては原因に対応する
不登校が長期化すると、このまま学校へ行かなくなって将来どうしよう?ずっと、ひきこもりになってしまうのか?など心配は尽きない。今は、40代以上中高年のひきこもりの問題も表面化しているので尚更だ。
原因に対応するのは、とてもデリケートなことだ。親だけで解決できないので、まずは学校の先生やスクールカウンセラー、我々のような相談できる機関を訪ねてみることをおススメする。第三者に入ってもらい、原因を見つめ直すことも時には必要だ。
原因に対応するのは、とてもデリケートなことだ。親だけで解決できないので、まずは学校の先生やスクールカウンセラー、我々のような相談できる機関を訪ねてみることをおススメする。第三者に入ってもらい、原因を見つめ直すことも時には必要だ。
対応5 サポート団体を利用する
私の学生時代は、不登校を登校拒否と呼び、学校へ行けない子どもは世間から白い目で見られていた。そうした不遇の時代を経て、今では不登校の子どもを支えるサポート団体が充実してきた。
長い人生、学校だけが全てではない。フリースクールやオンライン塾、各種支援団体もあるので一度調べてみるとよい。
https://www.futoukou-navi.com/note/kyoikukikan/freeschool.html
長い人生、学校だけが全てではない。フリースクールやオンライン塾、各種支援団体もあるので一度調べてみるとよい。
https://www.futoukou-navi.com/note/kyoikukikan/freeschool.html
学校に行きたくない時の対処方法
周囲に相談する
現在の世の中は、核家族社会になり近所との関わりも薄れ、なかなか相談できなくなりつつある。肉親や親戚でも、学校へ行っていないことがわかるのも言いたくない気持ちもある。
④の対応4でも話したように、まずは第三者の方や団体に相談するのが入りやすいのかもしれない。決して、一人で抱えこまないようにしてほしい。
④の対応4でも話したように、まずは第三者の方や団体に相談するのが入りやすいのかもしれない。決して、一人で抱えこまないようにしてほしい。
環境を変える
子どもは、学校に行きたくない心理になるのは何かしら嫌なことや我慢できない出来事があったから不登校になる。例えば、転校や山村留学、費用に余裕があれば海外留学など環境を変えることも一つの方法かもしれない。
私が、不登校から克服した要因の一つは父親が山登りへ行こうと誘ってくれたことがあった。低山だったが頂上へ登り景色を見た瞬間、人間は何て小さな生き物だと心が洗われた気持ちになった。山登りだけではなく、子どもが興味あることを理解し、それを一緒に試みるのもいいかもしれない。
私が、不登校から克服した要因の一つは父親が山登りへ行こうと誘ってくれたことがあった。低山だったが頂上へ登り景色を見た瞬間、人間は何て小さな生き物だと心が洗われた気持ちになった。山登りだけではなく、子どもが興味あることを理解し、それを一緒に試みるのもいいかもしれない。
診察を受ける
子どもの身体面や精神面で、心配なことが出てきたら近くのクリニックや病院へ行き診察を受けることも出てくるケースも考えられる。
私も、当時小児科やクリニックなど診察したことがあったが、ずっとひきこもりの状態だと気持ちも滅入るし、たまには外の空気を吸いたい意味もあった。慎重に検討して、場合の方法だと認識してほしい。
私も、当時小児科やクリニックなど診察したことがあったが、ずっとひきこもりの状態だと気持ちも滅入るし、たまには外の空気を吸いたい意味もあった。慎重に検討して、場合の方法だと認識してほしい。
まとめ
いかがでしたか?
子どもは、何かしらの理由があって行きたくないと訴えています。すぐに本音を話せない場合もあるでしょうが、子どもにとって親は一番の味方でいて欲しい存在です。親が、子どもとしっかり向き合うことが大切です。
ただ、親自身が1人で抱え込みすぎて、子どもと2人だけの世界になってしまうことも非常に危険です。
まずは、周りの誰かに相談してみることから始めてみましょう。
子どもは、何かしらの理由があって行きたくないと訴えています。すぐに本音を話せない場合もあるでしょうが、子どもにとって親は一番の味方でいて欲しい存在です。親が、子どもとしっかり向き合うことが大切です。
ただ、親自身が1人で抱え込みすぎて、子どもと2人だけの世界になってしまうことも非常に危険です。
まずは、周りの誰かに相談してみることから始めてみましょう。