【キーワード】集中力が続かない時の対処法
以前ブログに「人間の集中力はどれくらい?」を掲載したことがある。その後、意外と反響があったのでもう少し掘り下げていきたいと考える。
【集中力が続かない根本原因】
最初に集中力がなぜ続かないのか。
おさらいになるが、人間の集中力はどれくらいなのか?一般的に15分・45分・90分になるそうだ。
このように、もともと人間の脳は長時間集中が続かない仕組みになっている。
しかし、皆さんの周りの同僚などでも、長時間集中を維持しながら作業しているように見える人もいるのであろう。
そうした人は、集中を妨げる要因を上手く除いていたり、短時間の集中を何度も繰り返して作業をしているのだ。
例えば、某国営放送の幼児番組は15分が多いのだが、これは幼児が集中できる時間だと言われている。
小学校の授業時間は45分ですが、子どもでも集中力を持続できる時間とされている。
テレビドラマも、CMを除けば45分が多いのも頷ける。
サッカーの試合も、ハーフ45分トータルで90分プレイしますね。
長時間集中するために必要な時間配分については、45分集中し15分休憩して、再び同じルーティーンを繰り返すことが理想である。
会社の会議も、今までは1時間が多かったが15分×2=30分にするところが増えてきている。あの天下のトヨタでも、本が出版されているように会議は30分にし、生産性をあげている。
【集中力が続かない外的要因】
集中力が続かない原因は、脳の仕組みだけではなく、外的要因も存在する。
・気が散る環境 多くの人が経験したことがあると思うが、身の回りに集中を邪魔するものがあるケースだ。
例えばオフィスだと、聞こえてくる話し声や物音、散らかったデスク、高さが自分に合っていない椅子などである。「気づいたら触っていた」というスマホも、ここに含まれるであろう。
・身体的、精神的な不調集中というのは、体力を使う行為だ。頭痛などの体調不良や寝不足、極度の疲れにより、集中できる状態でないというケースも多々みられる。
また、こういったフィジカル面の不調に加え、メンタルの不調が原因で集中力が低下することもある。気分が落ち込んでいたり、大きな悩み事を抱えている状態では、目の前のことに集中したくてもつい悩み事のことを考えていたりと、注意散漫な状態になってしまう。
うつなどの病気と診断される相談者にも、時間配分が全然できないケースも見受けられる。
・やることが多いやるべきことが多く、そのことに対して焦りやプレッシャーを感じている状態だと、作業をしていても頭の中にいくつも気になることが浮かんできて、目の前のことに集中できなくなる。
プレッシャーは、他者からかけられることもあるが、無意識に自分でかけてしまっているケースも多々あるのだ。
【解決案】
では、集中力を続けさせるためにはどうしたらいいのか。
おすすめしたいのは、最初は15分のように短い時間から始まり、少し休憩と取りながら繰り返し続け、段々と時間を長くしていくのがいいかもしれない。
【解決策のためにすること】
定期的に5~10分程度の休憩をとり、頭をリフレッシュさせるのもおすすめだ。
その方が、集中が切れた状態で無理に作業をし続けるよりも、トータルで集中している時間が長くなる。
ここでのポイントは、できるだけ頭を使わず「ぼんやりすること」だ。
例えば、メールやSNSのチェックなど他の作業をすることは、休憩にはならないのでやめた方がいい。
また休憩中に、少し歩くというのもおすすめである。
長時間座り続けると、血流が悪くなり脳のパフォーマンスが落ちるのだが、立ち上がったり歩くことで、集中力や認知能力の低下を防止する。
休憩時間については、睡眠周期のなかでも最も効果的にリフレッシュが可能な「10〜25分程度の仮眠」の考え方もあるので、取り入れてみるのもいいかもしれない。
あとは、脳が疲れていると感じたときや気分を切り替えたいときには、42℃以上の温度でシャワーを浴びるのが集中力を取り戻せる方法の一つとも言われている。
皆さんは、作業効率が上がる「集中できる時間帯」があるのをご存知だろうか?
仕事や勉強は、インプット、アウトプットの繰り返しで成り立っている。それと人は、生活スタイルや体質によって、朝型・夜型などに分けられる。
インプットは、本や参考書を読んだり、資料を頭に叩き込む行為になる。
一般的に、朝型・昼型の人は「10時~14時」の間、夜型の人は「19時~22時」の間が、集中に適した時間帯となる。
アウトプットは、頭の中の情報や知恵を形にする。資料の作成や日記(ブログ)何かアイディアを出す行為もこれに当てはまる。
夜型「19時~22時」に、インプットした情報は、翌朝にアウトプットすれば問題がない。むしろ、一晩ぐっすり寝ると脳がリセットされるので、より自身の知恵としてアウトプットしやすくなる。
改めて、自分がどのタイプか検証しそれに合った集中できる時間帯を見つけることが、必要である。
そういう私も、学生時代は全く集中力がなく時間配分も出来ていなかったため、勉強できなかった苦い思い出がある。もっと早く実践できていたら、人生変わっていたのかなと思う。